食品添加物の種類 防カビ剤(防ばい剤)




防カビ剤は、その名の通りカビ菌が増殖するのを防ぐ添加物です。

主に農作物などの輸送時の腐敗を防ぐために使用されるため、外国から輸入される農作物などには必ず使われています。

オレンジやレモンなど皮ごと食べる果物には特に注意が必要です。

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イマザリル

イマザリルは、防かび剤の一種で、急性毒性が非常に強い物質であり、飲み込んだり吸引したりすると有害です。

また、生殖機能や胎児への悪影響が懸念され、イマザイルに含まれる不純物によって肝臓がん(肝臓腺腫)や甲状腺腫瘍が引き起こされる危険性があります。

防かび剤は、外国産のかんきつ類やレモンなどが運送中に腐敗したり、カビが発生するのを防ぐために用いられます。

収穫後の農作物に使用する殺菌剤や防かび剤は、ポストハーベスト農薬と呼ばれ、日本国内では禁止されていますが、アメリカなど外国から輸入される果物類にはポストハーベスト農薬に類するものが使用されています。

そのため、日本ではイマザリルを「食品の保存の目的」で使用されるものであることから食品添加物として扱って、国内で「農薬」として扱われるものとは区別をしています。

イマザリルは輸入品のオレンジ、レモンなどのかんきつ類とバナナに限定して使用を許可されており、添加量ではなく残存量が規制されています。

国産品には使用されておらず、イマザリルを使用した食品をばら売りする場合でも表示の必要はあります。

①オルトフェニルフェノール(OPP)②オルトフェニルフェノールナトリウム

この二つは殺菌剤・防カビ剤の一種で、以前は農薬として使用されていました。

OPPの粉末には強い刺激臭があり、カビを防ぐ効果は高いですが、同時に酵母や殺菌にも効力を発揮します。

1974年に当時の厚生省は、OPPを使用と表示されているかんきつ類の輸入を禁止しました。

しかし1977年に、アメリカの強い圧力を受けて、日本国内の消費者の強い反対にもかかわらず、OPPを食品添加物として使用することが認可されました。

OPPは、レモンやオレンジなど輸入品のかんきつ類の表面に塗布あるいは散布して使用します。

また、木や竹製の割り箸や巻き簀などにも、防カビ剤として使用される場合があります。

チアベンダゾール(TBZ)と併用してかんきつ類に限り使用できますが、併用した場合の安全性は確認されていません。

使用においては残存量の規制をうけ、バラ売りする場合でも表示の義務があります。

チアベンダゾール(TBZ)

チアベンダゾールは、殺菌剤や食品添加物などとして使用されています。

1978年に食品添加物しての認可を受け、使用は輸入バナナやかんきつ類などに限定されています。

OPPと併用されることが多く、液に浸すか、あるいは散布して用いられます。

残存量が規制されており、バラ売りする場合でも表示する必要があります。

医薬品としては「ミンテゾール」の商品名で抗寄生虫薬としても使用されていましたが、同様の効果があり安全性も高い新薬が開発されたため、駆虫薬としての製造・販売は中止されています。

2014年の内閣府の食品安全委員会の評価によると、動物実験において、染色体異常や遺伝子の突然変異を引き起こす可能性が認められています。

また、ウサギを用いた試験で、胎児の低体重や内臓変異、骨格の異常が報告されています。

フルジオキソニル

フルジオキソニルは、かびの生長を阻害する機能があることから、OPP同様に農薬として使用されていました。

収穫後の農作物に使用される農薬のうち、防かび剤を一般にポストハーベスト農薬といいますが、日本では食品の保存の目的で使用されることから食品添加物として扱っています。

フルジオキソニルは収穫後の果実の防かびに効果的かつ、従来の殺菌剤では効き目のない耐性菌にも有効であったため、2011年に食品添加物としての使用が新たに認可されました。

チアベンダゾールやその他の防かび剤と併用されますが、その場合の安全性については検討されていません。

また、動物実験では肝臓、腎臓、血液に異常をもたらすことが確認されています。

染色体異常実験でも陽性を示すなど、安全性については疑問が残りますが、キウイ・かんきつ類・あんず・サクランボ・ざくろ・すもも・西洋ナシ等、広範囲に渡る食品に使用が可能となっています。

アゾキシストロビン

アゾキシストロビンは、フルジオキソニル同様に、以前から農薬として使用されていましたが、2013年に食品添加物として新たに認可された防かび剤です。

防かび剤としては、みかん以外のかんきつ類に使用が認められていますが、食品安全委員会の報告によると、動物実験の結果、自律神経抑制作用や心拍数・呼吸数の増加などがありました。

また、90日間ラットに食べさせた結果、胆管炎やすい臓の炎症、肝リンパ節の異常などがありましたが、発がん性や、繁殖機能に対する影響、催奇形性は認められませんでした。

 

ピリメタニル

ピリメタニルは、アゾキシストロビンと同様に、農薬として使用されていました。

収穫後の農作物に使用される農薬をポストハーベスト農薬といいますが、一般的には防かび剤を指します。

日本ではポストハーベスト農薬を食品の保存用に使うことから、法改正により食品添加物の扱いにしています。

ピリメタニルは、2013年に食品添加物として使用できるように新しく認可されました。

輸入食品には防かび剤として用いられています。

防かび剤として使用できる食品は、あんず・さくらんぼ・かんきつ類(みかんを除く)・桃・すもも・西洋ナシ・マルメロ・りんごなどで、残存量の規制もあります。

食品安全委員会の調査によると、ピリメタニルを動物に食べさせた試験では、体重の増加が抑制されたほか、肝臓細胞の肥大・甲状腺異常・膀胱拡張などが見られました。

また、ラットのオスで甲状腺の腫瘍が報告されています。

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