加工デンプンは食品添加物です
加工デンプンは、法令上の食品添加物です。
食品添加物には、紛らわしい表示がされているものも多いので、その文字からは想像できない物が多いです。
デンプンと言えばジャガイモなどを潰して水を加えると、白い粉が沈殿します。
沈殿する白い粉が澱粉の由来ですが、漢字が難しいので、澱粉、でん粉、デンプンと表示されるようになりました。
加工デンプンとは、天然デンプンにいろいろな化学薬品を混ぜて化学反応させて作られて物質です。
詳しく説明します。
加工デンプンの問題点
加工デンプンには12種類の使用目的があります。
加工デンプンと聞くと安全な物の聞こえますが、下記の名称を聞いて安全な物に聞こえるでしょうか。
1.アセチル化デンプン(酢酸デンプン)
2.アセチル化アジピン酸架橋デンプン
3.アセチル化酸化デンプン
4.アセチル化リン酸架橋デンプン
5.酸化デンプン
6.オクテニルコハク酸デンプンナトリウム
7.ヒドロキシプロピルデンプン
8.ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン
9.リン酸化デンプン
10.リン酸モノエステル化リン酸架橋デンプン
11.リン酸架橋デンプン
12.デンプングリコール酸ナトリウム
上記は全てが化学的に作られた加工デンプンです。
表示は全てが加工デンプンです。
それぞれの製品がどのような化学物質で変化させて作られるかは、とても専門的な話になりますので割愛させていただきます。
中には危険なものもありますので説明します。
7番のヒドロキシプロビルデンプンですが、デンプンと酸化プロピレンを化学反応させて作ります。
この酸あkプロピレンは変異原性陽性で動物実験で発がん性が認められています。
この点は厚生労働省も認めています。
欧州食品科学委員会は、ヒドロキシプロビルデンプンを乳児及び幼児向け食品に添加することを禁じています。
8番のヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプンも同じく、欧州食品科学委員会は乳児及び幼児向け食品に添加することを禁じています。
12番のデンプングリコール酸ナトリウムは、使用基準が食品への使用は2%以下です。
その他、厳密な安全性試験が行われていないことを指摘する専門家もいます。
このように安全性に疑問があるものも含めて表示は、加工デンプンであることに問題があると思います。
加工デンプンの食品表示
1.基本的に」は加工デンプンだけでよい。数種類の加工デンプンを混ぜて使用した場合もこれでよい。
2.乳化目的で使用した場合、乳化剤だけでよい。この場合には加工デンプンの記載はしなくてもよい。
3.増粘剤、糊料、安定剤、ゲル化剤として使用した場合には用途併記となります。糊料(加工デンプン)
4.加工デンプンという名前ではなく本来の名前、たとえばオクテニルコハク酸デンプンナトリウムを使用してもよいのですが、実査にこのような表示している例を見たことがありません。
以上表示について書きましたが、本来の名前で表示する方が、消費者にとっては分かりやすいと思います。
加工デンプンのよく使われる用途
加工デンプンが添加物してよく使われる食品は、麺類、パン類、タレ、ソース類です。
麺いに加工デンプンを添加すると、コシの強いめんが出来ます。
また孟の老化を防止できます。
パン類に加工デンプンを添加すると、しっとりとして食感が良くなります。
また保存中に起きる食感の悪化を遅らせます。
タレやソース類に加工デンプンを添加すると、粘度の低下を妨げます。
焼き肉のタレのCMで、「とろっとしたタレが肉に絡みつきます」などは、加工デンプンの力です。
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