歌舞伎揚げの美味しさは化学調味料だった

2018年12月21日

もち米を油で揚げた、おかきは大人からお子様まで大人気ですね。

ちょっと甘じょっぱくした味の歌舞伎揚げは特にベストセラー商品です。

はたして、この美味しさの秘密はどこにあるのでしょうか。

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歌舞伎揚の添加物

数あるおかきの中でも、天乃屋の歌舞伎揚は、サクッとした食感と後引く美味しさで長年愛されている揚げせんべいです。

揚げせんべいといえば、カロリーが高いのでその点では体に良くないイメージがありますが、添加物は少ないのではないか、と思っていました。

実際に、原材料名を見てみますと、食品添加物は、加工でん粉(小麦由来)調味料(アミノ酸等)カラメル色素です。

まず、気になるのは、加工でん粉です。

加工でん粉は、片栗粉などのような天然に存在するでん粉そのものではなく、でん粉に「物理的、酵素的または化学的処理を行ったもの」をいいます。

加工でん粉は食品製造に役に立つように、天然にはない性質を付加したでん粉ですので、加工食品製造の分野ではよく利用されています。

でも、反面、人工的に作り出した成分ゆえに長期的な摂取によって人体にどのような影響を与えるのか、わからないという面もあります。

また、加工でん粉は何を原料としているかわからない表示になっていることが多いですが、こちらは(小麦由来)と記載しています。

小麦由来であることを記載しているので、重篤な小麦アレルギーの方など、小麦を少しでも口にしたくない人には親切だと思います。

また、とうもろこし由来の加工でん粉は、原料のとうもろこしが安価な遺伝子組み換え作物の可能性が否定できません。

遺伝子組み換え作物を使用している場合表示が必要になりますが、(原料の○○は、遺伝子組み換え不分別というように)加工でん粉は何を原料にしているのか記載する必要がないので、遺伝子組み換え作物のとうもろこしや大豆を使っていても消費者にはわからないので、使う事も考えられます。

とうもろこしや大豆は飼料の原料にする遺伝子組み換え作物が多いですが小麦はアメリカでも遺伝子組み換え不分別の食品は出回っていませんので、そういった点では小麦由来ということで少し安心です。

味の決め手は調味料(アミノ酸等)の添加物

次の調味料(アミノ酸等)は、うま味調味料(化学調味料)のことです。

味の素などグルタミン酸ナトリウムは、化学合成されたアミノ酸であり、天然に存在するアミノ酸とは、体内に入ってからの消化の経路が違います。

体内に入ると天然のアミノ酸に比べて早く遊離アミノ酸になる性質があり、血液中のグルタミン酸の濃度が上昇します。

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本来は血液中に微量しか存在しないグルタミン酸が血液中で高濃度になると、脳や体中のあらゆる器官にあるグルタミン酸受容体が過度に刺激されます。

それが元で神経細胞が死滅したり、心臓にあるグルタミン酸受容体が刺激されると不整脈をおこします。

そういった評判もあり、健康のことを考えて「化学調味料不使用」と謳っている商品やお店を選んでいる人でも、調味料(アミノ酸等)が入っているお菓子を食べる事で知らず知らずのうちに「化学調味料」を食べてしまっている事になります。

表示はわかりやすいものにしてほしいものですね。

次に「カラメル色素」です。

これは、砂糖を焦がしたキャラメルの色素と消費者は誤解しがちですが実際は、デンプンを塩酸や酵素などで分解したものや砂糖を作るときにできる副産物、その他の糖類に酸、アルカリ、亜硝酸塩、アンモニウム化合物を加え、加熱して製造します。

しかし製造時に添加する物質によって、カラメルⅠ~Ⅳと4種類に分けられ、中には発がん性物質が含まれる場合もあります。

どのカラメルを使用していても、表記する必要はないので、どのカラメルを使用しているのかはわかりません。

また食品衛生法の規格基準では不純物がいくらまでという基準がありません。

不純物の安全性について何も研究されていないのが現状です。

そう考えると、カラメル色素を摂取するのに不安になりますね。

添加物より怖い果糖ぶどう糖液糖

また、添加物ではないのですが、気になるのは果糖ぶどう糖液糖が原材料に使われていることです。

果糖ぶどう糖液糖は、デンプン糖に分類される成分です。

とうもろこしやじゃがいもなどから取れるデンプンを酸や酵素によって分解してつくる原料素材です。

冷たく冷やした状態だと、砂糖よりも甘く感じるという性質があるため清涼飲料水などで使われることが多いのですが、歌舞伎揚にも砂糖の代わりに使用されていると思われます。

砂糖より圧倒的に安価なためコストダウンのためなのか、甘辛い味のためなのか気になるところです。

果糖ぶどう糖液糖は砂糖に似ている物なのですが、成分的に違います。

砂糖は「果糖とぶどう糖が結合したもの」なのですが、果糖ぶどう糖液糖は、果糖含有率が 50% 以上 90% 未満のものという基準になりますので、砂糖よりも「果糖という成分の割合が多い糖分」ということになります。

つまり果糖という成分は、血糖値を上げないので、一瞬体に良いのかと思いがちですが、実際は血糖値が上がることで人は満腹感を感じます。

しかし血糖値が上がらず、満腹感を感じずに食べ過ぎて大量摂取していまう恐れがあり成人病などの危険性を懸念されています。

また、果糖は肝臓で直接代謝されて中性脂肪として体に蓄えられます。

この中性脂肪が多く体にたまることで生活習慣病である、脂質異常症の発症の原因になります。

怖いですね。

歌舞伎揚げのまとめ

おせんべいにはヘルシーなイメージがありましたが、揚げせんべいに、化学調味料や人工色素など、意外な添加物が入っている事が驚きでした。

美味しさを追及するために添加物を使用してしまうのは、今の日本の食品業界では仕方ないことなのかもしれませんが、おやつに気軽に食べすぎるのは気を付けたいと思います。

 

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