マルちゃんの焼そばの添加物について
ちょっとしたお昼や、お子様の軽食、バーベキューなどには欠かせない蒸し焼きそば。
チルドなので簡単にすぐ美味しい焼きそばが作れると人気です。
特にふりかけるだけで、本格的な味になるソースの素には一体どんな添加物があるのでしょうか。
チルドコーナーでよく見かける不動の人気「マルちゃん焼きそば」の添加物について調べてみました。
東洋水産「マルちゃん焼きそば」
焼きそばには、カップめんなどの乾麺とチルドの蒸し麺の2タイプがあります。
どちらも人気ですが、やはり美味しさでは蒸し麺で調理する焼きそばが人気ですね。
その中でも不動の人気なのが、東洋水産「マルちゃん焼きそば」です。
細めのちぢれ麺と濃厚な粉末ソースがよく絡み、他の食材と合わせても負けないうま味があります。
発売から40年近くも変わらない味をキープしているこの粉末ソース。
スパイスを20種類加えているそうですが、一体どんな添加物が使われているのでしょうか。
東洋水産「マルちゃん焼きそば」の添加物
まず、入っている食品添加物については
グリシン、かんすい、クチナシ色素、保存料(白子たん白:さけ由来)、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、酸味料
でした。
もっとたっぷり添加物だらけかと思っていまそたが意外にシンプルでした。
まずは、麺について。
まず、かんすいです。
中華麺では必ず使用される添加物で、小麦で作った麺に、かんすいを加えたものが一般的です。
かんすいは、中華麺らしいコシや黄色い発色を出させるために加えられるアルカリ成分の総称です。
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸二ナトリウムなどを混合したものです。
古くは、石けん製造に使われていた苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)をかんすいとして使用する食品製造会社などがあり、健康被害が出たことなどがあったために、体に悪いという誤解が広がりましたが、今現在使用されているアルカリ成分は食品添加物として許可された成分なのでそれほど体に悪い成分ではありません。
次にクチナシ色素です。
これは従来の添加物でなじみのある成分ですね。
くちなしの花などから抽出され、主に黄色などの着色をする天然着色料です。
古くから使われており、中華麺や栗の甘露煮などに必ず使用され、特に危険のある成分ではないです。
グリシンは睡眠効果あり
最近よく目にすることが多くなった食品添加物の成分「グリシン」が入っています。
グリシンとは従来、いか、えび、かに風味の調味料として使用されてきましたが、全体の1~2%の量を加える事で、防腐効果を有することから様々な食品に使用されるようになりました。
保存料よりは静菌効果が低いため、他の保存料と合わせて使用されます。
使用基準もありません。
ゼラチンの加水分解物から単離したり、化学合成で作られる成分です。
特に健康被害の報告は現状無いために、コンビニのおにぎりなど、販売時は温度管理されている状況におかれているけれども、食べるまでに常温に放置されるかもしれないなど、消費期限が短い商品に、保存料を使った上に、さらに加えることで菌の増殖を抑えています。
いろいろな食品に使用されているので、気にしないで出来合いのお惣菜やお弁当、おにぎりやパンなどを連日食べていると自分が思っているよりも大量に毎日摂取しているかもしれません。
この成分は、睡眠アミノ酸とも言われ、深睡眠をすみやかにもたらす効果があるとされ、睡眠のためのサプリメントの主成分になっているくらいです。
知らずにグリシンを多く含む食品を多く摂って、自動車の運転などをすると、眠気をもたらしやすくなってしまうかもしれません。
気を付けた方が良いと思います。
保存料として使われている「しらこたん白:さけ由来」についてです。
これは、魚の精子に含まれている塩基性たん白質です。
どうして魚の精子に防腐剤が含まれているかというと、魚は体外受精をするので、水中で精子が雑菌などに触れても腐敗しないように、抗菌性のたん白質が含まれているのです。
しらこ(精巣)の中にある核酸やたん白質を酸で分解した後、酸を中和して作られます。
主成分はプロタミンおよびヒストンというタンパク質です。
天然のたん白質ですので特に危険のある成分ではありません。
やっぱりソースの色は着色料
そして問題の粉末ソース。
まず、調味料(アミノ酸等)が入っています。
これは、いわゆるうま味調味料(化学調味料)を、アミノ酸だけでなく核酸、有機酸など2種類以上使用していることをあらわしています。
アミノ酸等は塩味を感じにくくさせてしまう効果があります。
ですので、実際に食べている時に感じる塩味を強く感じなくても、塩分を取りすぎる心配があります。
塩分制限をしている方は、調味料(アミノ酸等)と表記されている食品を食べるときは、食べすぎないように気をつけたほうが良いでしょう。
そしてカラメル色素です。
濃い茶褐色などの着色などによく用いられる添加物で、ソースの濃い色を出しています。
これは、キャラメルとは、まったくの別の成分です。
不安な点として、食品衛生法上、カラメル色素に加える不純物について添加量や添加するものについて何も規制がないので、何が入っているのかわからないのです。
カラメル色素はどうやって作られるのかというと、カラメルから色素として抽出します。
カラメルは、デンプンを塩酸や酵素などで分解したものや砂糖を作るときにできる副産物、その他の糖類に酸、アルカリ、亜硝酸塩、アンモニウム化合物を加え、加熱して製造します。
製造時に添加する物質によって、カラメルⅠ~Ⅳと4種類に分けられますが、どのカラメルを使用していても、表記する必要はないので、どのカラメルを使用しているのかはわかりません。
製造時に亜硝酸塩やアンモニウム化合物を添加して製造するカラメルⅢとカラメルⅣは、発がん性が認められている「イミダゾール化合物」が含まれている可能性があります。
法令でカラメルに含まれているイミダゾール化合物については上限を設けています。
つぎに酸味料が入っています。
酸味料という表示だけでは何が使われているかわかりませんが、アジピン酸やクエン酸、乳酸、グルコン酸、酢酸ナトリウム、リン酸などです。
その多くが化学合成で製造された合成添加物です。
酸味料はどれか一つの成分を添加することで酸味料としての効力を果たすのではなく、複数の成分を組み合わせて使用されます。
しかし一括表示のため何が使われているかわかりません。
さらに、そうしていくつかの成分を合わせて摂った場合にどんな影響があるのかわかっていないこともあり、できれば入っていないものを選んだ方が安心と言えます。
「マルちゃん焼きそば」まとめ
マルちゃんの焼きそばには、一般的によく使用される添加物が使われていました。
全体に思っていたよりは危険な添加物は使用されておらず、意外でしたが、全く使用されていないわけではないので、過剰摂取にはやり気を付けた方がよいでしょう。
また、これだけでは栄養不足や塩分の過剰摂取にもなるので、野菜やお肉などを加えてバランスよい食生活にしたいですね。
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