添加物の種類ってどれぐらいあるのでしょうか
食品添加物の種類(分類)は、法令上では4種類あります。
1.指定添加物(合成添加物)454品目
2.既存添加物(天然添加物)365品目
3.天然香料 約580品目
4一般飲食物添加物 品目指定なし
上記4種類になりますので、詳しく説明していきます。
指定添加物(合成添加物)454品目
合成添加物を指定添加物と表示するのは役所らしいですね。
分かりやすく言えば化学合成で作られた添加物のことを指定添加物と言います。
平成28年10月6日改正、454品目あります。
454品目の品名については、公益財団法人日本食品科学研究振興財団が出している指定添加物リストを貼り付けておきます。指定添加物リスト
454品目でも、すごい量だと思われますが、品目の数で化学物質の数ではありません。
1品目に膨大な化合物が含まれている場合があり、化合物としては1000を超えていると言われています。
既存添加物(天然添加物)365品目
動物、植物、カビや菌類などの微視物から抽出したものです。
分かりやすく言うと天然添加物です。
平成26年1月30日改正、365品目あります。
動物や植物から抽出するものなので、色々な物質を含みますが、合成添加物のような化合物数とい概念はありません。
南米原産のステピアから抽出したステピア(甘味料)のように植物か抽出した物から、インドの樹木に寄生する昆虫であるラックカイガラ虫から抽出したラック色素のようなものまであります。
365品目については、公益財団法人日本食品科学研究振興財団が出している指定添加物リストを貼り付けておきます。既存添加物リストH26.1.30改正
天然香料
食品に香りをつけるために使用する香料には、合成のものと天然のものがります。
合成香料は指定添加物になります。
天然香料に使用される動植物等のことを天然香料基原物質と言います。
平成22年10月20日通知で、580種類あります。
天然香料基原物質580種類については、公益財団法人日本食品科学研究振興財団が出している指定添加物リストを貼り付けておきます。天然香料リスト
一般飲食物添加物
一般に飲食物として利用されているもので、添加物として使用するものです。
主に果汁や野菜ジュース、野菜や果物の抽出物です。
野菜や果物からの抽出物は、着色料に使われることが多いです。
通常食品とか通常食品の添加物とか言います。
野菜や果物か抽出して作られた着色料が、一般飲食物添加物と既存添加物に分けられている基準がわかりません。
一般飲食物添加物のリストは、公益財団法人日本食品科学研究振興財団が出している指定添加物リストを貼り付けておきます。一般添加物リスト
まとめ
この4種類の分類は法令上の分類で、店頭にならぶ食品の包装に記載している表示には、指定添加物、既存添加物、天然香料、一般飲食物添加物という表示は一切ありません。
人工的に化学反応させて作られた添加物であっても既存添加物に分類されているものもあります。
また、マーガリンやショートニングの原料である水素添加油脂、還元水飴、ぶどう糖果糖液などは合成化学的に作られたものでも添加物ではなく、食品素材として扱われるものもあります。
また、カラメル色素などのように、合成化学的に作られたものでも既存添加物として扱われている場合もあります。
どちらにしても原材料名に、添加物がどこに属するかは表示されていなので、危険度も分かりません。
これだけの種類の添加物が厚生労働大臣が使用して良いと定めた食品添加物です。
「厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています」と書かれています。
何か文面がおかしく感じるのは私だけでしょうか?
人の健康を損なうおそれがない場合に限って、規制して使用を認めると言っています。
厚生労働省は、人の健康を損なわないものを食品添加物として指定しているので、健康に害する添加物はないということになりますが、得体のしれないものがたくさんあります。
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