コカ・コーラ ファンタの添加物

2018年11月2日

コカ・コーラの人気シリーズ「ファンタ」はグレープやオレンジなど各種あります。

期間限定で様々な味も発売されています。

しかし、それらは原料はほとんど同じで添加物によって色や香りを変化させているのです。

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コカ・コーラ ファンタ 情熱の真っ赤なオレンジ ブラッドオレンジフレーバーの添加物

ファンタの秋の期間限定味です。

ハロウィンの時期にちなんで、ジャックオランタンのカボチャの色のイメージなのでしょう。

濃い赤みがかったオレンジ色が綺麗なファンタです。

ハロウィンパーティなどで出すと喜ばれそうですね。

ファンタは、コカ・コーラのロングセラー商品で炭酸の入ったフルーツフレーバーの飲料です。

もともとは無果汁だったのですが、現在発売されている定番商品のファンタオレンジやファンタグレープには果汁も入っています。

親御さんの中には「コーラはカフェインも入っているし、ファンタの方がフルーツ味だし安心」と思って飲ませる方も多い気がします。

この「ファンタ情熱の真っ赤なオレンジ ブラッドオレンジフレーバー」はブラッドオレンジの味がついていますが、無果汁です。

ブラッドオレンジとはイタリア料理やカクテルなどで目にしたり口にすることが多い果物で、普通のオレンジよりも香りが濃いけれど弱く、コクがあり酸味と甘み、渋みがある味に感じます。

オレンジの酸っぱさ、芳香さとは違った濃さを感じる味だと思うのですが、炭酸飲料で表現するのはなかなか難しいと思いました。

でも、通常のオレンジ味とは一味違う、子供よりも大人が好みそうな味という印象でした。

さて、どんな添加物が入っているのでしょうか。

添加物:炭酸香料酸味料着色料(マリーゴールドアントシアニン)、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(ステビア)

ステビアはアレルギーの危険性

炭酸は二酸化炭素のことです。

水に二酸化炭素を添加することで炭酸水になります。

炭酸の次に表記があるのが、香料です。

特に飲料は香料が味を決めるところがありますので、これは必ず添加されている添加物です。

ブラッドオレンジの香りを表現するために、使用している香料は、企業によって製法が守秘されているため天然なのか合成なのかわかりません。

また鮮やかなブラッドオレンジの色を再現するため、マリーゴールドとアントシアニンの着色料を使用しています。

マリーゴールド色素は、キク科の植物マリーゴールドの花びらを乾燥したものから抽出したものです。

オレンジよりでない濃い黄色を発色するのでレモン色を付けたりバタークリームに使用されることが多いようです。

アントシアニンはベリー類や赤ブドウの果実から取れる色素で濃い赤紫を発色します。

濃い赤紫と黄色を絶妙に配合することで、ブラッドオレンジの色を表現しているのです。

どちらも危険性は低い着色料であるといえます。

酸味料とは、酸化を防止したり、酸味を強化したり、味を改善する添加物です。

炭酸などの清涼飲料水にも使われますが、酸味料は一括表示が認められているため、なんの物質が使われているかは分かりません。

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特に、コカ・コーラにはリン酸という物質を酸味料として使われることは有名です。

リン自体は自然界の肉、魚、野菜などにも普通に含まれている成分で、人体に元々存在し、カルシウムとともに骨格の形成やエネルギー代謝などに必要不可欠です。

ただ、食品添加物としてのリン酸を過剰摂取した場合、骨粗鬆症などの悪影響が起こる危険性が高いと言われているので心配です。

酸化防止剤としてビタミンCが使用されています。

栄養強化の目的ではなく製品の酸化防止のために使用しているビタミンCですので、L-アスコルビン酸などと推測できます。

水溶性の酸化防止剤なのですが、水に溶けている状態では光線で酸化分解されてしまいますので、酸化防止剤が入っているからといっても、直射日光のあたるところでの長期保管は、商品の劣化のおそれがありますので気をつけたほうがよいです。

空気と加熱にも弱いですので、開封したら冷たいうちにすぐ飲むべきです。

添加物をさらにみると、甘味料としてステビアが使用されています。

ステビアは、南米パラグアイ原産のキク科の植物ステビアからとれる成分で、砂糖の300倍の甘さを持ちます。

南米では古くから飲料に甘みをつける事に使用されていた植物で砂糖に比べるとカロリーが約100分の1であることから、低カロリー食品に使用されることが多い甘味料です。

抗酸化作用もあり、健康効果も期待できる成分なのですが、反面、過去の動物実験でステビアを摂取していた動物の妊娠率が下がったことや、性ホルモンの減少などが見られたというデータがありまだ未知な部分も多い成分です。

頻繁に口にすることは避けた方がよいでしょう。

また、キク科の植物のアレルギーを持つ人は、摂取することでアレルギー反応を起こしてしまう事もありますので、飲まないほうがよいでしょう。

添加物より怖い、果糖ぶどう糖液糖

意外なのが、砂糖が入っていませんでした。

同じ炭酸飲料でも、コカ・コーラだと、果糖ぶどう糖液糖の後に、砂糖と表記されているのですが、これにはありません。

砂糖の代わりに使われている、果糖ぶどう糖液糖、これは添加物ではなくて原材料ですが、どんなものか調べてみました。

果糖ぶどう糖液糖は、デンプン糖に分類される成分です。

とうもろこしやじゃがいもなどから取れるデンプンを酸や酵素によって分解してつくる原料素材です。

冷たく冷やした状態だと、砂糖よりも甘く感じるという性質があるため清涼飲料水などでよく使われています。

砂糖に似ている物なのですが、成分的な違いをいうと、砂糖は「果糖とぶどう糖が結合したもの」なのですが、果糖ぶどう糖液糖は、果糖含有率が 50% 以上 90% 未満のものという基準になりますので、砂糖よりも、「果糖という成分の割合が多い糖分」ということになります。

果糖という成分は、血糖値を上げないので、一瞬体に良いのかと思うのですが、実際は血糖値が上がることで人は満腹感を感じます。

血糖値が上がらず、満腹感を感じないために多く飲んでしまう事が、危険な気がします。

また、果糖は肝臓で直接代謝されて中性脂肪として体に蓄えられます。

この中性脂肪が多く体にたまることで生活習慣病である、脂質異常症の発症の原因になります。

そして、この果糖ぶどう糖液糖は、デンプンから作られているのですが、問題は、そのデンプンが何からできているのか分からない事です。

遺伝子組み換えトウモロコシがアメリカで多く流通している事を考えると、それを原料に使ってコストダウンしている事も十分に考えられます。

通常のファンタオレンジよりも、さっぱりしてたくさん飲みたくなるような味に感じた、ファンタ 情熱の真っ赤なオレンジ ブラッドオレンジフレーバーなのですが、実際は、危険な糖類と甘味料が入った飲料でした。

限定だからといって、あまり頻繁に飲むことは避けて、たまに飲むくらいにしましょう。

 

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