小さな子供に食べさせたいお菓子、ビスコの添加物は大丈夫なのか

2018年3月21日

小さな子供に食べさせたいお菓子にビスコがありますが、添加物が大丈夫か気になりました。

グリコのビスコが生まれたのが1933年(昭和8年)です。

ビスコの名前の由来は、当時栄養効果が注目されていた酵母から、酵母ビスケット、コービス、ビスコとなったのです。

誰もが物心ついた時にはビスコが販売されていました。

そして小さな子供のお菓子と言えばビスコ、と思っていた人は多いのではないでしょうか。

ここで少し疑問に思ったのは、添加物は大丈夫なのか?

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ビスコに入っている添加物は、膨張剤、炭酸Ca、トレハロース、調味料(アミノ酸)、香料、酸化防止剤(V.E、ヤマモモ抽出物)、乳化剤、V.B1、V.B2、V.Dです。

ビスコには思ったより添加物が入っています。

発売された当初は、小さな子供の栄養状態が改善されればという気持ちもあって開発されたお菓子だと思います。

その小さな子供の栄養状態は、今は心配し無くてもいいと思います。

それよりも小さな子供の健康に影響をしかねない添加物は出来る限り避けたいものです。

膨張剤は、ふくらし粉、ベーキングパウダーのことですが、イースト菌による発酵で生成する炭酸ガスで膨らませるのであれば問題ないです。

重曹(炭酸水素ナトリウム)、炭酸アンモニウムなどを加熱してガスを発生させる膨張剤がありますが、これらはアルカリ性のため臭いがよくないので酸性にするために、酒石酸やミョウバンなどを組み合わせて膨張剤を作ります。

上記のように化学的に作られた膨張剤で一括表示が許されている化合物は41種類もあります。

膨張剤だけの表示では何が入っているか分かりません。

炭酸Caは、炭酸カルシウムのことで、ここではイーストの栄養源の目的でイーストフードとして添加されていると思われます。

炭酸カルシウムは、食品添加物ですがカルシウム不足解消のための栄養強化剤とし使われる場合もあり添加物としては、あまり心配しなくてもいいと思います。

トレハロースは砂糖の45%程度の甘みを持っている水によく溶ける天然の物質です。

トレハロースは甘味料と思われることも多いのですが、トレハロースの特性を利用してデンプンの変化を防いだり、微生物の増殖を抑えることによって日持ちを良くすることに使われたりします。

ビスケットが硬くなるのを防ぐために使われた添加物と言えますが、トレハロースはぶどう糖が2個結びついたもので天然の物質ですので特に心配はいりません

調味料(アミノ酸)は、グルタミン酸ナトリウムのことで、アミノ酸等と表示されていることが多いのですが、グルタミン酸以外の物質が入っているということです。

グルタミン酸ナトリウムについては、有名な味の素がありまして賛否両論があり、何とも言い難いですが天然のグルタミン酸ナトリウムではなく合成調味料です。

香料は天然の香料として動物や植物から作られる物と化学的に作られる合成香料があります。

合成香料は危険なものもあると思いますが、化合物の何と何を混ぜ合わせて作ったのかは企業秘密になっているため、その危険度はわかりません。

香料は一括表示のため何が使われているかわかりません。

酸化防止剤(V.E、ヤマモモ抽出物)は、ビタミンEのことで天然の酸化防止剤です。

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わざわざヤマモモ抽出物と表示されているのは、ヤマモモから抽出した天然のビタミンEであるということです

乳化剤は、水と油が分離するのを防ぐために使われる添加物ですが、一括表示のため天然の乳化剤か合成乳化剤かわかりません

V.B1は、ビタミンB1のことで、ビタミン強化に使われているのか保存料として使われているのかわかりません。

V.B2は、ビタミンB2のことで、黄色い色をしてるので着色剤として使われます。

V.Dは、ビタミンDのことですが、添加物ではなくビタミン強化のために使われているようです。

V.Eは酸化防止剤と表示されていましたが、他のビタミンはビタミン強化のために使われいるのか、添加物として使われているのかわかりません。

ビタミンが添加物として使われても、危険なものは少ないですが、添加物として認められているビタミンB1は全て合成添加物です。

ビスコの新シリーズ焼きショコラの添加物

ビスコの焼きショコラの添加物ですが、従来のビスコより2個の添加物が無くなり2個の添加物が増えています。

減ったのは、酸化防止剤(V.E、ヤマモモ抽出物)とトレハロースです。

増えたのは、カラメル色素と甘味料(スクラロース)です。

カラメル色素は、砂糖を煮詰めていくと出来る褐色のキャラメルを想像しますが、そのキャラメルのような褐色の色を付けるための合成着色料です。

カラメル色素には、カラメルⅠからカラメルⅣまであり、ⅡからⅣは化学的に合成されて作られたものです。

カラメル色素には、食品衛生法の規格基準では不純物がいくらまでという基準がありません。

他の合成着色料は、不純物が15%以下となっているものが多いです。

添加物としてのカラメル色素は、有識者の評判はあまりよくないです

甘味料(スクラロース)は、合成甘味料です。

イギリスで開発された合成甘味料ですが、甘さが砂糖の600倍もあります。

砂糖に比べて安価なため多くの食品に使用されています。

スクラロースは、てんぷらやフライなどの食品で加熱により変化することが問題視されたこともあります。

ビスコ新シリーズ発酵バター仕立ての添加物

ビスコ発酵バター仕上げの添加物は、従来のビスコの添加物より2個減っています。

酸化防止剤(V.E、ヤマモモ抽出物)とトレハロースが無くなっています。

発酵バター仕立てにすることによって添加物が増えると思っていましたが、グリコさんも健康補助食品的にイメージで売っていたビスコですから、添加物で風味をだすようなことはしないようです。

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