明治アポロチョコレートの色は天然添加物だった

2018年9月3日

昭和44年から販売している、明治のチョコレート「アポロ」は、昔から変わらない味とかわいらしい見た目、一口で食べられる手軽さから子供だけでなく大人からも人気のあるお菓子です。

イチゴ味のピンク色のチョコレートとチョコレートが2層に重なった見ためもかわいらしいお菓子です。

子供が好むお菓子は添加物が少し気になります。

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明治アポロの色は天然色素

明治アポロは長く愛されているチョコレート菓子です。

形は当時話題だった月面着陸したアポロ11号の宇宙船をモチーフにしたと言われて、イチゴ味とミルクチョコレートの二層に分かれた三角形が特徴です。

その可愛らしい形から今も子供たちに人気ですが、子供達が食べるからこそ、添加物が気になりますね。

さて原材料は、乳化剤着色料(ビートレッドフラボノイド)、香料です。

思っていたより、添加物は含まれていませんでした。

まずは乳化剤は、チョコレートなどの水分と油分が分離しやす成分を混ぜ合わせて品質が安定するために使われています。

問題は着色料です。イチゴの色はイチゴではないのです。

まず、ビートレッドが使われています。

ビートとはロシア料理のボルシチに使われる鮮やかな赤い甜菜です。

その野菜から抽出した天然着色料がビートレッドと呼ばれ、赤色よく使用されます。

もう一つの着色料がフラボノイドです。

これはベニバナ油などで知られる紅花から抽出した色素で、赤色素と黄色素などがあります。

どちらも昔から使われている天然由来の成分ですが、安全性に疑問が残ります。

ビートレッドはロシアで昔から食されていますが、十分な安全性試験は行われていません。

また、フラボノイドは紅花の抽出物に遺伝毒性があり、妊娠時流産の危険性があると言われています。

あまり積極的食べたくはない添加物ですね。

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香料は合成香料

そして香料です。

この香料によってイチゴなどの風味を出しています。

香料は果物や乳などの天然の原料から抽出した天然香料と化学抽出でつくられた合成香料があり、合成香料の方は表示指定添加物になっていますので、使用している食品添加物の欄に「香料」と記載がある場合は、合成香料を使っていることが考えられます。

香料に関してはそれぞれの企業が配合など秘密にしているため、「香料」だけで良いとされています。

また天然の材料から抽出した場合には「イチゴ香料」などと材料を記載しなければなりません。

ただ香料は食品への添加量も少なくほとんどの香料成分はもともと食品に含まれているものですので身体に害があるような添加物ではないといえるでしょう。

アポロは変わらぬ味

明治のアポロチョコレートについて、全成分をみると、原材料名で一番最初に砂糖、植物油脂、カカオマス(チョコレートの主原料)となっているので、かなり砂糖と植物油脂が多いことがわかります。

確かにチョコレート独特の苦みは感じず、まろやかな甘みとイチゴの風味が味のほとんどですね。

昔から変わらない味に感じるだけあって、添加物として使われている成分も昔から使われている天然成分が多いと感じました。

イチゴ色のピンクチョコレートの色味が天然のいちごパウダーだけでははっきりしないでしょうし、ピンクに色づくほどいちごパウダーを使っていたら、もっと高価になってしまいます。

そこを鮮やかなピンクに調整するために、天然由来の着色料を使っているというところでしょう。

着色料の中には、タール色素のように石油由来の成分もあるのですが、そういった成分ではなく、天然の植物など由来の着色料なので、身体への害もそれほど大きくないと言えます。

ただ、砂糖や油脂が多い食品ですので、たくさんの量をいつも食べるのはよくないですが、たまにちょっと甘い物を食べたい時には、一個一個が小さくて食べやすい便利なお菓子だと思います。

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