日清カップヌードルシーフードとライトの違いは添加物か

2019年2月15日

日清カップヌードルといえば、日本のカップラーメンで一番有名な即席インスタント麺です。

日本人なら一度は食べたことがありますよね。

世界で初めて作られたカップ用麺で、いまでは世界中で愛されています。

最近では人気のNHKの朝ドラ「まんぷく」がこのカップヌードルの創業者の安藤氏をモデルとしていますね。

そんなカップヌードルの中でも人気のシーフード味とカロリーオフタイプのシーフードライト味の添加物を比較してみました。

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日清 カップヌードルシーフード味とシーフードヌードルライト

世界中で愛されているカップヌードルは日本で開発された世界初のカップ麺です。

カップヌードルには様々な種類が発売されていますが、定番のしょうゆ味、カレー味に次いで人気なのがシーフード味です。

この商品も昔からあり、その中でシーフード味は、他の味よりはさっぱりしていますが、エビやイカなどの魚介の風味が効いて濃厚でくせになる味わいです。

それが、近年のヘルシー志向のなかで、さらに低カロリーにした商品「シーフードヌードルライト」があるという事で、どのように違うのか気になり、食べてみました。

食べた印象は、思ったよりも味もこってりとしているし、通常のシーフード味は323kcalなので、これで200kcal以下ならば、低カロリーのわりに満腹感があると思いました。

少しさっぱりしている印象はありますが、ほぼシーフードヌードルと遜色なく変わらない美味しさでした。

コンビニで売っている手巻きおにぎりでも、ツナマヨ入りだと1個で200kcalくらいありますよね。

シーフードヌードルと、シーフードヌードルライトはいったい何が違うのか。

使われている食品添加物や原材料などを調べていきたいと思います。

カップヌードルシーフード味の添加物

まず、ノーマルなカップヌードルシーフード味の添加物を見てみると

加工でん粉調味料(アミノ酸等)香料炭酸Ca香辛料抽出物かんすい増粘多糖類カロチノイド色素ベニコウジ色素酸味料カラメル色素酸化防止剤乳化剤炭酸MgビタミンB2ビタミンB1、です。

添加物は16種類も使われていました。

やはり、インスタント加工食品ですから、基本的に添加物は多く使われていますね。

加工でん粉や調味料(アミノ酸等)は加工食品には必ずと言っていいほど使われている添加物です。

加工でん粉は人工的に作られた合成デンプンであり、調味料(アミノ酸等)もグルタミン酸などのうまみ成分を何種類も混ぜ合われて合成された化学調味料です。

どちらも何種類もの化学物質を合成して作られていますが、一括表示が認められているため、何を使われているか消費者には分かりません。

またカラメル色素も、プリンなどのカラメルソースなどにも使われていますし、有名ですが、糖類に様々な化合物を加えて加熱し作られる着色料で、不純物の基準がないため、安全性は不安視されています。

これらの添加物は名前こそ聞きなれた成分ですが、種類が多岐にわたり、発がん性が指摘されている成分もあるのでなるべく避けたい成分です。

それ以外では、ベニコウジ色素です。

これはベニコウジ菌から溶剤によって取り出した色素であり、天然の色素に分類されますが化学的に合成されて製造されています。

食品の着色用に広くいろいろな用途で使用されており、成分的にもコレステロールの上昇を抑制するなどの作用もあり一概に害があるとは言えないのですが、ラットにこの色素を5%含む餌を13週間食べさせた実験で、腎臓の器官の壊死が起こったという報告があります。

肝臓などに疾患のある方は食さないようにと言われています。

こちらもなるべく避けたい添加物ではありますね。

また同じ着色料のカロチノイド色素は、にんじんなどの野菜に含まれる成分ですが、こちらも合成物質で作られています。

やはり、麺の黄色や海老などの赤色、などの見栄えを良くするために着色料の添加物が多用されているようですね。

シーフードヌードルライトの添加物

次にカロリーが198キロカロリーしかない!とのうたい文句で発売されたヘルシータイプのシーフードライトの添加物です。

内容を見てみると

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加工でん粉調味料(アミノ酸等)かんすい炭酸Ca増粘多糖類酸味料カラメル色素香料乳化剤酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)ベニコウジ色素炭酸Mgカロチノイド色素香辛料抽出物ビタミンB2ビタミンB1、です。

種類は16個で、ほぼノーマルタイプと同じ添加物が使われていました。

添加物の配合量については製品によって違いますが、ほぼ同じ食品添加物が配合されている2製品ですが、その中で、違いを探してみると、酸化防止剤が違っていました。

シーフードヌードルライトの方は酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)となっていますが、シーフードヌードルの方は(ビタミンE)になっています。

酸化防止剤とは、酸素などに触れて食品の酸化が進むと、腐敗や風味が悪くなるため、それを防止する添加物です。

窒素や脱酸素剤などもありますが、多くは食品に添加される合成物質です。

ビタミンEは、別名トコフェロールという添加物のことで、野菜やナッツなどに含まています。

しかしこれも、天然ものと、合成ものがあり、合成物質の場合は不純物などの安全性は確認されていないものがあります。

ただ、どちらもビタミンEの表記が許されているため、どちらが使用されているかは不明です。

ローズマリー抽出物は、地中海沿岸地方原産で、シソ科に属する低木であるローズマリーの葉や花から抽出したエキスです。

その葉は強い抗酸化力を持つために古くから欧米では肉類の保存などに使われてきたハーブです。

酸化防止目的で添加されるので、添加物の扱いになりますが天然成分ですので、安全性は高いと言えます。

添加物を見ていると、配合の違いはありますが、使っている添加物はほとんど同じです。

それなのに、シーフードヌードルは323kcalもあるのにくらべ、シーフードヌードルライトは198kcalとカロリーの違いがあるのは、どんな違いがあるのでしょうか?

カロリーに添加物は関係ない

まず、シーフードヌードルライトの原材料名一番最初に出ている、「めん」です。

たいていのカップ麺は「油揚げめん」です。

カップ麺に入っている乾燥めんを作る際に、油揚げめんは、一食分の型枠に入ったまま油で揚げて水分を蒸発させます。

揚げる際にめんが油分を吸収するので、カロリーが上がってしまいます。

しかし、揚げることによってめんの主原料であるでん粉がアルファー化されるのです。

アルファー化して、消化されやすい状態になったでん粉は、お湯をかけて3分戻しただけでも、ゆでた麺に近い状態になっていることから、うま味を感じやすいのですが、反面カロリーが高くなってしまいます。

揚げる工程をしていない乾燥めん(いわゆるノンフライめん)は、熱風乾燥で乾燥させるので、油揚げめんにしたときのようにアルファー化されないので、お湯で戻しただけの状態では、油揚げめんやゆでめんのようにアルファー化されていないこともあり、どうしてもうま味が少ないのが、欠点でした。

シーフードヌードルライトに使われているノンフライめんと、シーフードヌードルに使われている油揚げ麺の成分を比べてみると、ノンフライめんには植物性たん白が入っていますが、油揚げ麺には使われていません。

この辺りが、油揚げ工程をしなくても麺としてうま味を出すための工夫なのでしょう。

また、シーフードヌードルとシーフードヌードルライトのスープのカロリーを比べてみると、意外にもライトの方がスープは40kcal、シーフードヌードルは30kcalと、ライトの方がスープはこってりしていることがわかります。

ライトは麺とかやくのカロリーが低く、物足りないところをスープで満足感を得ることが出来るようになっているようです。

実際、めんの量もライトは40g、シーフードヌードルは60gと、2/3の量になっているので、カロリーが少ないというか量も少ないので当たり前といえば当たり前なのですが、同じ大きさのカップに同じように入っていることで同じ量のように見せるので不思議ですね。

食塩相当量も、ライトは1.8gで、シーフードヌードルは4.8gと、3gも少ないです。

これは、ラーメンのかやくの分量もライトは少ないことが関係していると思います。

 

シーフード味とシーフードライトの違いまとめ

使われている添加物を比較してみると、どちらも16種類の添加物が入っていました。

カップヌードルライトは、低カロリーにするために、何か添加物が多いのではないのかと思っていましたが、実は簡単なことで、麺の量を減らしているということでした。

それと、油揚げでない麺を使う事で、麺そのもののカロリーも低くなっています。

また麺が少なくても、スープがこってりしていれば物足りなさを感じないで済むとも言えますが、スープを残すなどすればよりカロリーを削減できますね。

カップヌードルでもいろいろな種類が出ているので、似ているようでカロリーや成分など違いはありますが、添加物はどれも基本大量に使われているので、過剰摂取は避けた方がいいと思います。

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