コンビニの冷やし中華は着色料がたくさん使われていた
暑くなると食べたくなる冷やし中華。
具材もたっぷり入って、酸味のあるタレが食欲をそそります。
食べたいときに手軽に購入できるコンビニの冷やし中華は季節の風物詩とも言えます。
しかし、沢山の具材があるということは、それだけ添加物が多く使われている可能性が高いのです。
各コンビニ3社それぞれの冷やし中華を比較して調べてみました。
セブンイレブンの冷やし中華の添加物
セブンイレブンの冷やし中華は毎年タレや麺などを改良するほど開発に力を入れている人気商品です。
柑橘系がほのかに香る優しい酸味が特徴の甘めのタレには一体どんな添加物が入っているのでしょうか。
原材料を見ると、麺と具材、タレの全てに添加物が使われています。
まず、麺と具材に含まれる添加物は、加工澱粉、かんすい、ダイズ多糖類、調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル、カロチノイド、野菜色素、紅麹)、糊料(加工澱粉、メチルセルロース、キサンタン)、酸味料、乳化剤、酒精、PH調整剤です。
加工澱粉、かんすいは麺類に使用される添加物です。
加工澱粉は化学物質を結合させて作られた合成デンプンで様々な種類があり、中には発がん性を認められてものもありますが、一括表示となっています。
麺に使われている小麦に加えることで食感を良くしたり、日持ちを良くします。
かんすいは即席めんなどに使用され独特の弾力と黄色を出すための添加物です。
アルカリ性の製剤で16種類あり、一括表示が認められている合成化合物ですが、茹でることで除去されるため安全といえます。
ダイズ多糖類は大豆由来の添加物で、おからなどから製造されます。
主に乳化安定剤としてや、麺類などの結着防止に使用され、大豆アレルギーなどの注意が必要ですが、通常食品として食べられているものなので安全です。
調味料(アミノ酸等)は、何種類ものアミノ酸を混ぜ合わせてうま味を増し人工的に精製したグルタミン酸ナトリウムを主成分とした添加物です。
グルタミン酸といえば、昆布の出汁のようなイメージですが、調味料(アミノ酸等)は何種類もの物質を人工的に混ぜ合わせて作られており、一括表示が認められています。
糊料(加工澱粉、メチルセルロース、キサンタン)はとろみやコク、又は加熱調理時の型崩れ防止、つや出しなどに使われる添加物です。
加工澱粉は麺の添加物でも出てきましたが、違う用途の場合も表示されます。
メチルセルロースは化合物、キサンタンは細菌を培養して作られる添加物です。
酸味料は酸味を、乳化剤は水と油の乳化や品質改良に、PH調整剤はpHの範囲を保ち変色、腐敗を防ぎますが全て一括表示が認められているため、本当の物質名はわかりません。
着色料(カラメル、カロチノイド、野菜色素、紅麹)は具材が多いため沢山使われています。
カラメルは黒い褐色、カロチノイドは黄色~橙色、野菜色素はそれぞれの野菜由来の色、紅麹は赤色の着色に使われ、天然素材のものが多いようです。
しかし、着色料には有害なものも多く、カラメルは発がん性物質を含むものがあり、紅麹は腎臓、肝臓に異常がある人も食してはいけないと言われています。
酒精は発酵アルコールを指し、通常のお酒と同じアルコール成分です。
味噌などの発酵を抑える働きがあり、殺菌作用に使用される添加物です。
どれがどの具材に使われている添加物なのかは全く分かりませんが、割と天然由来のものが多く使用されているようです。
添付タレには、調味料(アミノ酸等)、添付の薬味からしには着色料(ウコン、紅花色素)、酸味料、香料、安定剤(増粘多糖類)が使用されています。
タレはほぼ添加物が使われておらず、とても丁寧に作られていることが分かります。
なかに見慣れない調味料、米発酵調味料がありますがこれは添加物ではありません。
いわゆる『みりん』などと同じ米を発酵させて作られた加塩された調味料で、照りやコクを出します。
からしの添加物なついて黄色の発色を出すための着色料ですが、紅花色素には遺伝子に異常を起こす可能性があります。
表示をすべて明記していることは親切だと思いますが、思った以上に添加物だらけでした。
ファミリーマートの冷やし中華の添加物
ファミリーマートの冷やし中華は、甘味の強いタレが特徴的でチャーシューやゆでたまごなど大きい具材がポイントです。
こちらも美味しさには問題ないのですが、果たして添加物はどうでしょうか?
原材料をみると添加物は、増粘剤(加工デンプン、キサンタン)、加工デンプン、かんすい、酒精、PH調整剤、調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル、クチナシ、ウコン、野菜色素)、ダイズ多糖類、酸味料、香料、ショ糖エステル、酵素です。
麺類や具材などの添加物はセブンとほぼ同様の変わらない内容でした。
セブンとの違いを見ると、ショ糖エステルがあります。
聞いたことがない名前ですがショ糖エステルとはショ糖脂肪酸エステルのことで、乳化剤の一種です。
ショ糖に脂肪酸を結合させた化合物で麺やご飯などのくっつき防止などに使われる添加物です。
着色料はカラメルは黒い褐色、クチナシは黄色、ウコンも黄色、野菜色素はそれぞれの野菜由来の色で天然由来のものが多いようですが、ウコンには肝臓を患っている場合には悪化させる可能性があると言われているので注意が必要です。
香料は天然香料と合成香料があり食品に香りをつけるために使われる添加物で一括表示になっています。
酵素はもともと動植物に存在する物質で、約70種類ほどありますがこちらも一括表示が認められている添加物です。
ローソンの冷やし中華の添加物
ローソンの冷やし中華は、一見パッケージもパッとしませんし地味ですが、意外に味で勝負していました。
タレは2社と比べて酸味がありバランスが良く、具材も大きく特にチャーシューは単品でも美味しい商品でした。
また他社にはないワカメが入っていることも特徴的で。
しかし、美味しいということは添加物が多いということでしょうか。
原材料を見てみると、加工でん粉、かんすい、調味料(アミノ酸等)、酸味料、PH調整剤、グリシン、酢酸Ca、増粘剤(加工澱粉、増粘多糖類)、カラメル色素、カロチノイド色素、野菜色素、ウコン色素、香料、酵素、ダイズ多糖類、ピロリン酸Na、環状オリゴ糖、セルロースと19個もの添加物が使われていました。
3社で比べると、加工でん粉、かんすい、調味料(アミノ酸等)、ダイズ多糖類、酸味料、PH調整剤は全社で使われていました。
特に加工でん粉、かんすいは食感を良くしたり、弾力のある麺にするためには欠かせない添加物のようです。
また増粘剤(加工澱粉、増粘多糖類)はとろみや型崩れ防止、コク照りを出すため、やはり全てに使われていました。
同じ増粘剤の仲間のダイズ多糖類が別途表示されているのは、大豆アレルギーなどの恐れがあるためです。
着色料は、カラメル色素、野菜色素まではセブンもファミリーマートも同じ添加物を使用していますがウコン色素、カロチノイド色素など黄色系の着色料を変えることで他社との差別化をしているようです。
グリシンはアミノ酸の一種で自然な甘味とまろやかな旨味を出したり、菌の増殖を抑制し日持ちを良くするための添加物ですが、もともと人間の身体で作られる物質のため安全と言われています。
酢酸Caは近年添加物に指定されており、栄養強化やPH調整剤、安定剤などの役割がありますが、厚生省ではカルシウムの過剰摂取には注意が必要と言われています。
ファミリーマートだけの添加物をあげると、ピロリン酸Na、環状オリゴ糖、セルロースがあります。
ピロリン酸Naはリン酸からできている化合物で、人体には存在しません。
以前からリン酸は懸念されており、過剰に取り過ぎると骨粗鬆症や結石などを引き起こすと問題になっています。
環状オリゴ糖は別名シクロデキストリンと呼ばれ、芋などのでん粉から製造される天然添加物です。
主に香料や着色などの安定を図るために使用されます。
セルロースも自然の植物に含まれる繊維で多糖類の一種です。食感を良くするための増粘安定剤として使用されています。
まとめ
三社を比べてみて、感じたのは全体的になるべく天然抽出の添加物を使用し健康志向に見えますが、やはり多く具材を要するため保存させるための添加物や、具材それぞれの見栄えを良くするための着色料を大量に使用していたことです。
とくに黄色の着色料が各社2種類ずつ使われていて、麺や卵などの見栄えが重視されているように感じました。
また、添加物の数と比例して、美味しさも変わってくることに驚きました。
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